「虎屋パリ」の愛すべきフェーヴたち

 

兎饅(うさぎまん)のフェーヴ (中央)

 

兎饅のフェーヴ (手前)

 

 

虎屋とらや」というと東京の有名な和菓子店と思っている方が多いようですが、実は虎屋さんは京都で創業された歴史的な老舗です。(室町時代後期創業、500年以上の長い歴史を持ちます)

 

 

虎屋パリ店の開店は1980年。

 

そして、パリ店では2008年から毎年、お店の銘品を象ったすばらしいフェーヴを作製しています。

 

上の写真は2009年の兎饅(うさぎまん)フェーヴ

京都の店舗で購入した「本物の兎饅」と並べてみました。

 

本当に可愛いでしょ!

 

 

この素敵なフェーヴは日本の陶器メーカーで製造されているのですが、日本では購入することができません。

なぜなら、フェーヴを用いる行事菓子「ガレット・デ・ロワ」を販売しているのはパリ店だけだからです。

 

虎屋のフェーヴを愛する者としては本当に悲しい・・

 

 

 

 

 

虎屋の歴代フェーヴ

 

左手前より時計まわりに

   兎饅 (うさぎまん 2009年)

   好文花(こうぶんか 2010年)

   菖蒲饅(あやめまん 2011年)

   初霜 (はつしも  2013年)

   鶉饅 (うずらまん 2012年)

どれも、虎屋で販売されている本物の和菓子とそっくりですね。

フェーヴへのこだわりも超一流です。

 

 

以下、年ごとの新しい虎屋フェーブを追加していきます。

 

 

左から

  仙寿  (せんじゅ 2014年)   

  木花文庫(このはなぶんこ 2015年)

 

 

 

これらの和菓子は季節ものなので、常に虎屋の店頭にあるわけではありません。

ですから、その季節に偶然これらの生菓子を見つけると、なんだか嬉しくなってしまうのです。

 

 

と思っていたら、2016年・2017年のフェーヴは定番の和菓子でした。

 御代の春 白(みよのはる しろ 2016年)

 

 御代の春 紅(みよのはる あか 2017年)

 ちなみに、「御代の春」は白がこしあん、紅が白あん入りです。

 

 

 

そして、待ちに待っていた兎饅の紅!

左から

 兎饅 白(うさぎまん しろ 2009年)

 兎饅 紅(うさぎまん あか 2019年)

 

2色のうさぎが10年の年月を経てやっとそろいました。

 

本物(和菓子)の兎饅は予約が必要ですので、

予約可能かどうかは最寄りの虎屋の店舗でお問い合わせ下さい。

可愛くて、縁起が良くて、美味しい薯蕷饅頭です。

 

 

 一花椿(ひとはなつばき 2020年)

ほんのりピンクの可愛らしい椿の花です。

(本物の和菓子は白あん入り)

 

 

 

 

 

虎屋パリ店

10  Rue Saint-Florentin 75001, Paris

パリ散策で疲れたらこの店でほっこりできます。

 フェーブとは→こちら