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「マダガスカル島」  予想の遥か上を行く驚きの島(マダガスカル)

 

 

 

 

 

 

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2015年

7月

02日

「マダガスカル島」  予想の遥か上を行く驚きの島

 

                           

 

可憐なカカオの花

カカオポッド

 

皆様、「マダガスカル Madagascar」をご存知でしょうか?

アフリカの東部に浮かぶ島、日本の1.6倍の国土を有する島です。

 


キツネザルやバオバブなど、固有の野生動植物がたくさん生息する島としても有名ですが、実はチョコレートの原料である「カカオ豆」に関しても、非常に個性的で独特な風味を持つカカオ豆が栽培されていて、チョコレート業界で注目の島でもあるのです。

 

マダガスカル島北部はカカオを研究する上で絶対に避けては通れない重要な産地のひとつ。

世界の有名シェフたちも足を運び、著名なカカオ農園も複数あって、私が長年憧れ続けてきた特別な地域でもあるのですが、今回ようやく念願かなって、憧れのカカオ農園とヴァニラ農園を視察することができました。

 

 

 

マダガスカルの夜明け

この日はマダガスカル島北部を350キロ走行ということで、午前3時起床、真っ暗な中を出発します。

途中、息を呑むほど美しい夜明けに遭遇。

 

 


すごい!

ひたすら「険しい道」を走ります。

 

いや、「はたしてこれを道と呼んでいいの?」というほどの荒れた土煙の中を走ります。

時々、ドライバーのお兄さんが車を降りて、「10メートル先にどんな深さの穴が空いているのか」「果たしてそこを自動車で通過できるのか」を確認しに行きます。ほぼ時速10キロくらいの走行でしょうか。

 

でも、ゆっくり走れば楽かと言えば、そんなことはありません。

常に前後左右斜き45度くらい、予測不能の方向に振り回されながら走るわけですから。

パリ−ダカール・ラリー」または「遊園地の絶叫マシン」のようなものですね。

 シートベルトをキツく締めていてもダメ、車内の持ち手をしっかり握っていてもダメ、全16時間の間にどれだけ窓ガラスに頭を打ちつけたことか。

ひたすら耐え忍ぶ、想像を絶するような走行でした。

 

 

でも、過ぎてしまえばなぜか「楽しかった!」という想い出だけ。

人間って不思議ですよね。

 

 

 

カカオ豆の栽培・製造現場へも


たくましいカカオ豆の発芽

それぞれの農園が「独自の加工技術」と「栽培の工夫」を重ねています。

 

 

 

そして、この旅ではカカオ農園の中に泊めていただく貴重な経験も。


カカオ農園のあるマダガスカル北部地域は、夜10時から早朝5時くらいまで「完全停電」になります。

真っ暗な闇の中、遠くから鳥や獣のかすかな声、そして頭上には美しい満天の星。

本当にここまで来たのだと、感慨深い夜となりました。

 



カカオ農園の爽やかな早朝

早朝の淡い陽光の中、 1人散歩するのも実に良いものです。

夜露で濡れた落ち葉の上を静かに歩きます。

遠くから鳥の声。

 

 

そうそう、時にはこんなお宿にも

この旅では実に様々なお宿に泊めていただきましたが、北部のバンガローにはなんとドアに鍵がありませんでした。

というか、ドア自体が板を張り合わせただけですき間だらけ。

上の写真のように窓も完全にオープン状態(つまり窓ガラスというものが全くない)

 

ベッドの周囲だけしっかりと蚊帳で守られていました。

マダガスカルはマラリヤなど感染症の危険国でもありますので、防虫装備は万全が必須ですね。

 

また、場所によっては水道水が白く濁っていたりもします。念のため、歯磨きもうがいもミネラルウオーターで。

 

 

 

 

バオバブ Baobab 


ワオキツネザル

こんなかわいい動物とも出会えたり。

本当に忘れられない素晴らしい旅となりました。

 

 

「カカオを巡る旅」今後もまだまだ続きそうです。

 

                      (写真撮影 2015年6月)

 

 



 

マダガスカル島