「サロン・デュ・ショコラ・パリ」           世界最大! 魅惑的なチョコレートの祭典

 

 

サロン・デュ・ショコラ・パリ Salon du Chocolat Paris


会場前、チケットを求めて並ぶ人たち

 

サロン・デュ・ショコラ・パリ Salon du Chocolat Paris 」は、世界最大のチョコレートの祭典。

 

毎年秋に、市内の「ポルト・ドゥ・ベルサイユ Porte de Versailles 」にある見本市会場で開催されています。

1995年に第1回目のイベントが開かれて以来、パリの人々にとってサロン・デュ・ショコラは秋の大きな楽しみのひとつとなっています。

 


 

朝10時の開場前から、大勢の人たちがチケットを買うための長い行列を作ります。

ただし、フナック Fnac やカルフール Carrefour などのチケットコーナーでも購入できますので、あらかじめ入手しておけば、別の入口から速やかに入場できます。

 

ちなみに、日本からも、出発前にサロン・デュ・ショコラのHPからチケットを購入しておくことができます。旅先で時間を上手に使いたい時には便利ですね。

 

 

 

幕張メッセや東京ビッグサイトのように天井が高く大きな会場!

 

広い会場の中には、日本でもよく知られている 「ボナ Bonnat 」「プラリュ Pralus」「ジャンポール・エヴァン Jean-Paul Hévin」「アンリ・ルルー Henri Le Roux」「ベルナション Bernachon」「ブイエ Bouillet」「サダハルアオキSadsharu AOKI 」など、フランスの錚々たる名店のブースが並んでいます。

 

ちなみに、「サロン・デュ・ショコラ・パリ」に出店しているお店は、開催年やテーマよって少しずつ入れ替わります。

去年は出店していたのに今年はないというお店もありますし、今年が初出店というお店もありますので要チェックです。

 


ところで、出店するパティシエやショコラティエの約半数はフランス以外の国からだそうで、東京の「テオブロマ Theobroma 」や 「ルショコラドゥアッシュ Le chocolat de H 」兵庫県三田の「エスコヤマ es koyama 」など日本からの出店も年々増えていて、チョコレートファンとしては嬉しいかぎりです。

 

 

 

ボナ Bonnat

 

プラリュ Pralus

 

サダハルアオキ Sadaharu AOKI

 

香辛料のお店なども

 

 

 

会場の中央には、大きな円形ステージがあって、カカオ生産国の人々の民族カラーあふれる歌やダンス、ショコラティエのデザインによるチョコレートドレスのファッションショー、各種授賞式など、様々なイベントが一日中楽しめます。

 

 

たとえば、チョコレート版ミシュランと呼ばれている「C.C.C. ( Club des Croqueurs de Chocolat )」による「ベストショコラティエ150 Les 150 meilleurschocolatiers de France 」は、毎年このサロン・デュ・ショコラの時期に発表されるのですが、その中でも、最高レベルの「5タブレット☆」に輝いたショコラティエたちを表彰する「チョコレートアワード」もこのステージで行なわれています。

 

 


チョコレートアワード2011

この年は、パリ在住の青木定治シェフが5タブレット☆+パリ市長賞を授賞。また、兵庫県の小山進シェフが海外組としては初の5タブレット☆+外国人部門最優秀賞を受賞されました。

本当に素晴らしいですね、日本のパティシエ!


 

チョコレート製衣装のファッションショー

この美しいブラックスワンは、青木定治シェフのデザインによるもの。エレガントで芸術的。一流のパティシエには、こんな美的感性も必要なんですね。(2011年)

 

 

奥には、大勢の人が座れるセミナー会場もあります。

有名ショコラティエのデモンストレーション&試食が行なわれ、大人から子供まで大層な人気です。

 

 

 

ところで、私が「サロン・デュ・ショコラ」で特に楽しみにしているもの、それは「カカオ豆生産国」の生産者ブースです。

 

これもまた、年によって出店している「国」や「地域」が入れ替わるのですが、メキシコ、ペルー、エクアドル、ブラジル、ベトナム、アフリカ諸国など、様々な国の生産者の皆さんと直接触れ合うことができます。

 

出店国のブースを回っていると、その年、どの国のカカオ豆が最も注目されているのか、世界的なカカオ豆の「トレンド」を肌で感じることができます。

どのカカオ農園の参加者も、自分の栽培しているカカオ豆に大変な愛情を持っています。生産者だからこそ、プレゼンテーションは大変情熱的ですし、カカオ豆に対する真剣さも伝わってきます。


 

 

日本でも、2002年から毎年1月下旬〜2月中旬にかけて、東京、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、福岡など、伊勢丹系のデパートで「サロン・デュ・ショコラ・ジャポン」が開催されています。

パリの会場には出店しないのに、日本の会場には出店するというショコラティエもあり、最高級のチョコレートが味わえる意義深いイベントとなっています。

 

本物のチョコレートに出会える機会が増え、チョコレートの真の魅力を語り合える大人も増えてきました。

 

私も、今後は、カカオ豆生産者とチョコレート製造者、そして消費者の皆さんの間に立って、チョコレートの「魅力」をもっと知っていただけるような仕事に携わっていきたいと考えています。お楽しみに!

 

 

 

 

 

 

サロン・デュ・ショコラ・パリについては

 

関連記事

 「サロン・デュ・ショコラ・パリ2015」(1) トピックス編

 

 

「サロン・デュ・ショコラ・パリ2015」(2)カカオ豆生産国編

 

 

 

 

 

 

ポルト・ドゥ・ベルサイユ見本市会場(サロン・デュ・ショコラ会場)