職人魂が光る 「ベルナション」のボンボンショコラ

 

Bernachon のボンボンショコラ

 

ベルナション Bernachon」は、美食の都リヨンでも有名なショコラトリーです。

 

今でこそ、カカオ豆を輸入し、焙煎してすりつぶし、滑らかなチョコレート製品にまで仕上げる「bean to bar」を実践するショコラトリーは増えてきていますが、ベルナションはフランスでも数少ないこの分野の先駆者として有名な店です。

 

そして、この素晴らしいチョコレート工房を創業したのが、モーリス・ベルナション Maurice Bernachon氏です。

 


 

モーリス・ベルナション氏(中央)1991年撮影

 

20年以上前、1歳の息子を連れてチョコレート工房を見学に行った際、モーリス氏が工房を案内して下さいました。

そして、最後に写真をお願いしたところ、「ちょっと待ってね」と言って急いで裏に戻られ、真っ白なエプロンに着替えてきて下さいました。


「うん、これで撮影OK!」と優しく笑われた顔が忘れられません。

 

 


ところで、なぜ「ベルナション」のボンボン・ショコラはこれほど多くの人に愛されているのでしょう?

 

私は、ベルナションで守り続けられている伝統的なチョコレート作りの手法が、ピュアで洗練されたクーヴェルチュールにはないカカオ豆の「複雑な旨味」を上手に引き出して、チョコレートにコクと深みを与えているためと考えています。

まさに伝統的な職人魂が光るショコラといえます。


 

 

どれを取っても美味しいボンボンショコラ。

現在では、日本やパリの「サロン・デュ・ショコラ」で購入することもできますが、遠くリヨンまで旅して珍しいボンボンショコラを見つけるのも楽しみのひとつですね。

 

 


「ベルナションの素敵なフェーヴ」の話は→こちら

 

 

ベルナション

42  cours Franklin Roosevelt, Lyon, FRANCE